昭和11年に開館した富山電気ビルディング本館は、地域に貢献できる多機能を有する文化総合ビルとして建設され、地域文化の向上に貢献されています。平成30年に登録有形文化財に登録され、令和7年12月に5階フロアの改修・耐震補強工事が完了。大ホールは創業当時のしっくい調天井を再現し、仕切りで二分割可能に。中ホールは社章をモチーフにした装飾を施し、美しく蘇りました(意匠設計:株式会社 三四五建築研究所)。新しくなった5階フロアは地域の文化拠点として再開しています。
富山電気ビルディング本館の耐震補強工事にあたり、構造監理を担当させていただきました。歴史的価値の高い登録有形文化財である本館の構造強化においては、建物の文化的・意匠的特徴を最大限尊重しつつ、安全性の向上を図ることが求められました。工事中は、劣化状況の悪化防止や工法の適正管理に注意を払い、品質確保に努めました。
今回の耐震補強により、地域の文化遺産としての本館が今後も安全かつ長期にわたり維持される基盤が整備され、利用者の安心と快適な利用環境の確保に寄与できたことを大変嬉しく思います。