PROJECT STORY 02

タイトなスケジュールを
チームワークで乗り越える

創薬研究開発支援センター設計・監理
伏木 里英子 Rieko Fushiki
HGC建築設計事務所

発注者との協力と信頼関係

2016年から2018年3月まで射水市にある創薬研究開発支援センターの設計と工事監理に携わりました。設計期間はわずか4ヶ月しかなく、この規模の建物としてはたいへん短いものです。スケジュールが厳しいため、後戻りすることができません。私たちが担当する意匠設計がまとまらないと構造設計、設備設計へ進めることができないため、もう少し検討したいと思うときでも、決断し前に進めなければなりませんでした。

創薬研究開発支援センター外観

最終的には3つのプランを提出し、このプラン(上図)が選ばれました。ここで働くスタッフが誇りと気概を持って働くことができ、相談に訪れる人に明るく相談しやすい雰囲気をあたえ、そして研修会に参加する人にとっては印象的な建物になることを目指して作ったプランです。

設計に当てられる時間が短いので、発注者との打合せのなかで従来型の直線的な部屋の配置や建物形状でよいのではないかという流れになったときもありましたが、再考していただき本来のご要望にかなうプランが選ばれました。この仕事は3人のチームで進めており、平面プランは自分が考えたものではありませんでしたが、自分たちが作りたいと思ったものが選ばれてよかったです。発注者、利用者、設計の全員が共通認識を持って協力しあい、信頼関係があったからこそできたのだと思います。

階段吹き抜け

一人の仕事からチームの仕事へ

またこの建物は既存の建物に増築するものだったため、設計に当たっては法令に適合しているかの調査が必要でたいへんでした。自分一人だったらすごく苦しいのですが、一緒に頑張ってくれる人がいるから何とかなると思えました。抱え込んでしまうタイプなのでチームメンバーの気遣いがうれしかったです。

私は以前、小さな設計事務所で木造住宅の設計をしていました。木造住宅の設計はひとりですべての設計をすることが多いので、当社に入ってからも全部自分でやりたい気持ちが強くありました。でもいまは信頼できるメンバーにも恵まれていて、頼れるところは頼っていこうと思っています。自分では思いつかないアイデアを聞かせてもらえることも多く刺激をもらっています。

いつかチームで大規模木造建築を手がけてみたいと思っています。美しい架構が見えるものを設計したいです。構造と美しさを両立させるには深い知識が必要なので、だからこそ挑戦したいのです。チームで取り組めばきっといいものができると思います。

伏木 里英子
HGC建築設計事務所
伏木 里英子
資格
設備設計一級建築士
一級建築士
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